<場所と水の関係性~飲める水とうまい水の違い~>
2023.02.16
皆さん。こんにちは。
東龍のAZUMA・KAZUMAです。イベントで東龍の日本酒を販売したり、お得意先に日本酒を売り込んだりしています。
告知ですが、3月24日・25日に納屋橋で夜市という日本酒イベントが開催されます。東龍の香り系のSAKEから冷凍DOBUROKUがあるようです。是非、団欒な時間を過ごしてください。
さて、今日いただいたお便りはSUWA さんからです。ありがとうございます。
テーマは「守山の水はうまいんか?」という質問です。
ということで、今日のテーマは<場所と水の関係性~飲める水とうまい水の違い~>について考えていきたいと思います。
ここで、あえて言いますが、‘水のうまさ’について述べる場合、科学的な水の数値について議論しないこととします。
現在、外務省が認定した国の数は196か国あります。その中で、水道水を飲める国はわずか10か国から15か国であり、およそ5%から8%となります。その中に日本という国は含まれているので、世界的に見ても、日本という国は‘そのまま水道水を飲める’という数少ない国の一つであります。一方、世界で飲料水が飲める国々は例えばフィンランド・アイスランド・ドイツなどです。気候風土から見ると高い山脈と氷が必要であり、日本も国土の約3分の2を山地の森林が占めており、特に中央を走るアルプス山脈から流れ出る河川水は東西南北に広がるため、雪解け水が都市に流れるようになっております。ところが、流れ出た河川水が水道水に変わり、そこに臭みがあったり、苦みがあったりすると、拒絶反応を起こし、ミネラルウォーターを購入する動きもあります。
一般的に飲める水を持つ国々は水の成分を除いて、気候風土の条件がそろっております。一方、飲める水を持つ国々はうまい水を持っているのかを考えます。
そこでいっきに質問にあった、‘守山の水’を考えます。
守山の水はうまいと言えるかもしれません。なぜなら、そのまま飲めるからです。そのまま飲める水は気持ち悪くないということです。これは、臭みが無く、苦みが無い。また、硬質性も少ないということである。ところが、これは全て感覚的な意見を言語化しただけなので、もう少し解像度を上げ、現実をふりかえります。例えば、風呂・トイレ・洗面所に使われた水が料理に使われていると仮定した場合、それは使用された水のため、食物が汚れ、体調を壊すケースが増えると考えられます。つまり、そういう状態の水が常に私達の周りにある場合、料理に使用する水を汚染されていない水に変える作業が起きます。普段、家庭内で料理をされている方々なら承知の上ですが、料理に使われている水がすべて水道水でないミネラルウォーターに置き換わると大変なストレスだと考えられます。
ということは、水が飲めない状況に自然と陥らないと私たちは水が飲めるという恩恵を理解できないということとも言い換えられます。
こういった点から俯瞰すると、地理的に南木曽の伏流水を源流とした東龍の日本酒に使用されている水は極めて貴重であることがわかり、これはすでに皆さんの体に浸透している水道水が変化した組織液と兄弟と考えられます。そして、東龍の日本酒を飲み、うまいと感じるならば、飲めるということに自然とつながるので、その結果、守山の水もうまいと言えそうです。
皆様、一度は蛇口をひねって水が飲めない場所に住んでみると、うまい水とうまくない水、又、飲めるけどうまくない水と飲めてうまい水がわかるかもしれませんね。
東龍は日々皆様に美味しい日本酒を飲んでいただけるよう、厳選した酒米を使用し、手造りで日本酒を仕込んでいます。東龍の最新の日本酒事情や季節の日本酒もインスタグラムやホームページで報告しています。
じゃ、またね~